チャールズ・ディ。

今日は一日チャールズ・ナイディック漬け。
朝の公開レッスンは100人以上(いた気がする)がつめかけて超満員。2時間半立ちっぱなしで見てたけど、そんなの全然辛く感じないほど素晴らしい内容だった。とにかく音の一つ一つに意味を見いだして、その全てに必然性を持たせるという、まさに重箱の隅までつつくような研究の仕方。そして理論に裏打ちされてさらに増す情熱。
そりゃ1曲1時間とかでレッスン終わるわけないって。
受講生はロシアのなんとかスキーさんと韓国人女性と日本人女性。みんな技量的にバラバラだったけど、それぞれに合わせながら、その上で含蓄の深いことを次から次に冗談を交えて話すので、多分聴いた人全員が勉強になったに違いない。
で、その後ちょっと会場に残ってたら、ジャパンチェンバーのマネの方がいらっしゃって、ちょっと話していたらどうやらナイディックをジャパンチェンバーとのリハーサル会場まで送るとのこと。しかも、「乗ってく?」とか言われて。そりゃもう二つ返事で。かくしてナイディックとともにリハ会場に連れられて、見学しましたよ。ちなみに見学してんの僕だけ。
いやぁもうね。圧巻。
コープランドのコンチェルトって多分彼の十八番なんだろうけど、まず最初のゆったりした部分は本当に綺麗。ハイトーンやppでも構わず循環呼吸しまくりなところに目を奪われたりしつつ、それでも音自体の柔らかさとのたゆたうような音楽に、思わず目が潤んでしまって吃驚。クラリネット聴いて泣きそうになったのは初めてだってば。
カデンツァから速い部分は、一言、鮮やか。しかも市販されているベニーグッドマン仕様の楽譜じゃなくて原典版で演奏してるから、思わず息を呑むようなハイトーンが連発するんだけど、それが全然無理じゃなくて、自然に聴こえる。そしてド級にカッコいい。
これはもう明日の本番が今から楽しみでならん。
で夜はスーパーウィンドの練習。急遽エスクラ持ち替えが決まって、しかもひとの楽器を借りて吹いたもんだから、かなりオタオタしてしまった。。。指揮の井上さんにはつつかれるし…。はぁ。