村井祐児リサイタル。

すごい演奏会だった。円熟の演奏だとか、そんな陳腐な言い方では片付けられないほど、気迫に満ちたステージ。
紡ぎ出す音の一つ一つが、すべて村井祐児の音、音楽になっていて、世界中でただ一つの音楽になっていた。これって現代の演奏家にとって最も根本的なことでも、最も難しいことだと思う。そして、それができる演奏家こそが、時代を代表する偉大な演奏家と呼ばれていくんだろう。