講演。

芸大の取手校地で養老孟司氏の講演会があり、その中継を上野で見られるというので、行ってみた。
かなり物事をバッサリ切り捨てる人だなぁというのが印象。
講演は一貫して、僕らのような若い芸術家を志す者たちを叱咤激励するような内容だった。

僕たちは打たれ弱く、そのくせ無意味に個性を求めすぎる。
それは、意識下であれ無意識下であれ、自己不信が原因だ。
僕たちはもっと自分の可能性を信じるべきだ。
たとえ今の人格を否定されようと、僕たちはまだまだ育つことができる。
今というほんの通過点で躓いたからといって、歩みを止める理由にはならない。
そして僕たちは自分の表現を信じるべきだ。
自分だけの大切な物を持ち続けるべきだ。
それこそが他人の評価の介在しない、真の個性なんだから。