書の至宝。

字のからっきし汚い僕ですが、国立博物館で開催されている「書の至宝」展に行ってきました。
もちろん漢字ばっかりだったり、ひらがなばっかりだったりして、しかも判読不能なので意味なんか全然解らないわけですけど、逆にその方が芸術品として観られてよかったかなと。
杜甫漢詩だったり聖徳太子の直筆の書だったり、すごいものがたっくさんあるわけですけど、見つけて一番テンション上がったのは諸葛亮の出師表です。もちろん写本なんだけど。隷書体でびっしり書かれている中に、曹操、とか、孫呉とかいう字がちらちら見えるわけですよ。あー、なんかいいなぁと。
曹操の頃は公文書にも様式美以外の芸術性を持たせようとする風があって、そういうのっていいと思うわけです。
憲法草案は簡素化する向きになってますけど、僕は中曽根さんみたいにロマンを盛り込むのも嫌いではないです。
日本人は、アルファベットだけじゃなく、こんなにたくさんの文字を駆使できる民族なんだから。
それにしても、平仮名とか発明した人ってホントにすごい。こんなに美しい文字は世界中探したって此の国にしかありませんよ。
というわけで、きっかけは親父殿から「図録買ってこい」と言われたことなんですが、予想以上に楽しめました。
外国人に劣等感を抱く人は行ってみるとよいのです(笑)
今月19日まで!