大陸の妙。

大連音楽院にて

中国は大連、瀋陽から帰ってきました。
なんだこの湿気!しかも暑い!成田に降り立ってから戸惑うばかりです。まぁ雨降ってるから当たり前っちゃー当たり前なんですけどね。
中国はとにかく乾燥がすごくて、リードのコンディションががまったく読めないまま、毎日毎回違うリードで吹いてました。あと、ホールだろうがどこだろうがとにかく寒い。昨日なんか-3℃だったみたいだし。あ、でも本番のステージはあり得ないぐらい暑かったです。照明がただでさえ強めな上、至近距離から照射されるのでまるでストーブでした。汗だく。それで一歩ホールから出たら氷点下ですから。そりゃ風邪も引きますわ。今朝から鼻水が止まりません。
それから、向こうの人たちは曲間だけでなく演奏中でも平気でホールの出入りをしてしまう人たちなので、基本的に演奏会は休憩無しのブッ続け。休憩挟むと帰っちゃうんですって(笑)アンコールも、普通の間の取り方でやってたら2/3は帰っちゃいます。。。
中国人の演奏も聴く機会があったんですけど、技術的にはかなり高いものを持ってるなぁっていう印象でした。みんな指回しの難しい曲を軽々と吹いてます。ただ、向こうで指導をされてる日本人の先生もおっしゃってましたが、アンサンブルに関してはかなり問題がある感じではありました。それだけ吹ける力があるのに、ピアノと合わせられなかったり、音程がどんどんずれていってもそのまま吹き通してしまったり、お互い自分のテンポでどんどん進んだり。
その辺りは、片側4車線の交差点を赤信号でも平然と突っ切っていったり(車も歩行者も)、並んでる人おかまいなしに割り込んでくる、徹底的な自己中心主義が影響してるのかなぁなんて思いました。
もちろん、これは僕が肌で感じた雑感なので、中国人そのものを批判しようとか、そういう意図はまったくありません。だって、一度一緒に酒を飲めばホントに気のいい陽気な仲間たちですから。
それに、今回聴いたのは18,19の人たちばっかりだから、これからそこら辺の経験を積めば、すごいクラ吹きになるかも知れない。

面白い国でした。この日記は写真が一点ずつしかアップできないので、しばらく中国の話題でいきたいと思います。
ちなみに、この写真は大連音楽院の校舎内。扉を開けるといきなりドーンとベートーベンの言葉が飛び込んできます。同行した子たちが立ってて見えてない辺りに漢字で「ベートーベン」って書いてます(笑)字は…忘れました。。。