書物

サムライチャンプルー。

んー、漫画なんですけど。ツボですな。原作manglobe、漫画ゴツボ★マサル。 ストーリー展開とか世界観とか、『無限の住人』に通じるものがある時代物。しかしながらそのギャグテイストと淡白な絵柄が何ともいい感じ。深夜にやってたアニメを一回みてから読ん…

パークライフ。

吉田修一の短編2本立て。このひとの作品、なにがいいって、何気ない描写がすごいセンスあるとこだと思うのね。まさに思わず唸ってしまうような。こんな文章書けたらいいよなぁ。 まだ彼の作品を読んでない人はぜひ。短いからすぐ読めるし。入門書に最適。

東京小説。

林真理子、椎名誠、盛田隆二など5人の作家のオムニバスもの。東京の5つの街を舞台にした短編集。 意外に面白かったのが藤野千夜。他の小説も読んでみたいと思った。 最近へんな空き時間や移動時間が多いので、読書の時間がとても多い。

ロッカーズ。

川島誠著。そのまんまロックンローラー(そろそろ死語なのか?)のサクセスストーリー。 わりと淡々と進んでいく感じ。主人公がどうも冷淡すぎる気がするんよね。中学生高校生なのに。ま、それも個性と言っちゃおしまいなんだけれども。

800。

川島誠の小説。陸上競技の800mにかける、二人の少年を描いた青春小説。 その二人が交互に一人称で語っていく構成になっていて、その言葉の酷く詩的なのにリアルなことが、より一層若さとかそういう類いのものを鮮やかに描き出せてるんだと思う。

暗黒童話。

乙一作。これだけ有名になってしまった今となっては、言っても詮無いことなんだけども、本屋で偶然この人の作品見た時は有頂天になったものだ。まだ世間はこの作家を知るまい。僕が見つけたんだ的な。 まぁ、書物は出版されている時点で、既に数多くの読者に…

ヒートアイランド。

垣根涼介のクライムノベル(と言っていいのかどうか)。二人の少年が頭脳と勇気でヤクザや強盗犯に立ち向かうという話。 とにかく最初っから最後まで熱いものが滾っている小説だと思う。ストーリーはシンプルで、良くも悪くもハリウッドっぽいなぁと思った。…

龍時。

先日亡くなった野沢尚の小説である。 高校生のサッカー少年が単身スペインに乗り込み、本当にいろんなことに苦悩し、葛藤しながら成長していくという物語。 これね。何もJリーガーとかサッカー少年だけに通じる話ではないです。音楽や、他のどんな分野にあっ…

娼年。

石田衣良の「娼年」読了。 なんつーかこう、最近自分のSEX観について悩まされることが多い。。。 あたりまえだけど、世界にはいろんな人が多すぎ。 もうずっと人大杉。

恩田陸「ドミノ」

やーこれね、おもしろいですよ。オススメ。うじゃうじゃ登場人物が出てくるんだけども、みんなそれぞれキャラがたってて、全然こんがらがらないのね。ストーリーはこれでもかってほどこんがらがってんだけどね。最後まさにドミノ倒しって感じでラストに向か…

シガテラ。

いじめられっ子が単車の免許を取って、バイクに想いを馳せたり恋をしたりする話なんだけど。その免許を取りに行く場面の描写がね、「そうそうこんなこと思っとったなぁ」ってすげぇ同感。 もちろん古谷実だからところどころに突然意味不明なギャグが入ってた…

夜の果てまで。

盛田隆二作。 不倫小説なんて初めて読みました。分かってて読んだわけではないんだけどね。なんていうか、主人公にモロ感情移入してしまった作品。 良いっていうか、ちょっと痛いぐらい。 ちなみに、今読んでる「パイロットフィッシュ」とともに、北海道が舞…

四日間の奇蹟。

朝倉卓弥の作。 初め読み出したときは、篠田節子の「ハルモニア」を思いださせる展開だったんだけど、中盤以降東野圭吾ばりのSF的展開を見せる。 なかなかおもしろい作品でした。

ていうか。

まぁ漫画なんですが。大暮維人の「エア・ギア」ね。彼と言えば「天上天下」とか成人コミックとか、主にちょいとエロ系の作家さんと言うイメージだったんだけども、それが少年マガジンに連載するってんで、どーなるのかと思ってたら、これがまためちゃくちゃ…

ジハード読了。

定金伸治の「ジハード」全6巻がいよいよ完結。読み終わりました。 やー、よかったなぁ。 最初は普通に戦記物として楽しんでたんだけども、戦線が膠着状態になってからは、どんどん人間の内面、嫉妬や猜疑心主体の話になってきて、今まで異様に明るかった登場…